キアシナガバチ(スズメバチ属)
働きバチ
オス
 ↑雄(クリックで拡大)


 ↑獲物を処理中の働きバチ
  (クリックで拡大)


特徴 - 外見や性質ともにセグロアシナガバチとよく似ている。違いはセグロアシナガより黄色が鮮やかなことと上面の胸から腹にかけての模様。だがこの模様はセグロアシナガ、キアシナガともに個体差があるため見慣れないと見分けが難しい。

習性 - 平野部で普通に見られるがセグロアシナガバチよりは少ないように思う。
 セグロアシナガバチと同じく大形種で、攻撃性も同じくらい強いので巣の存在には気をつけたほうがいい。


キアシナガバチの巣

ハチの巣というとほとんどの人がこのキアシナガバチの巣の形を思い浮かべるのではないかと思う。ツリガネ型の均整のとれた巣を作る。
キアシナガバチの巣
キアシナガバチの巣
(左)次期女王と雄バチが羽化した巣(クリックで拡大)。(右)同巣を採取。





営巣記録(2007.)

7月25日
 玄関先にキアシナガバチの死骸が落ちていたので、見上げると巣があった。こんなに大きくなるまで気付かないなんて迂闊だった。まさに灯台もと暗し。
 セグロアシナガハチと同じように繭の上にはすでに卵が産みつけられ、それが成長を初めている。(巣の中央あたり)
巣と働きバチ

8月6日
 雄バチや次期女王バチが羽化して巣は賑やかになった。
 巣中央あたりの繭の上に産みつけられていた幼虫も大きくなっている。
巣の様子

8月18日
 羽化がほぼ終了していた。中央部にあとで産みつけられた幼虫は姿が見えない。何匹かはひからびて下に落ちていた。
巣の様子

9月6日
 一時は数匹まで数が減ったが、また急に数が増えた。台風が接近しているので巣に戻ってきたのだろうか。
巣の様子

9月17日
 ようやくすべていなくなった。
 育房数は150室ほどだが、周辺部のは使われた形跡がない。
カラになった巣



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