ムモンホソアシナガバチ(ホソアシナガバチ属)
ムモンホソアシナガバチ
女王バチの顔← ムモンホシアシナガ女王
特徴 - 細身で小さなアシナガバチ。黄色と薄茶色の縞々模様。

習性 -低山や里山に棲息する。巣はおもに木の枝や葉の裏側など比較的低位地に作られることが多く、ササバチとも呼ばれる。
 体形が細くて弱々しい印象を受けるが、見た目に似合わず攻撃的。巣を刺激したりすると攻撃してくる。小さいけど刺されれば痛い。

 ホソアシナガバチにはこのムモンホソアシナガバチの他にヒメホソアシナガバチ(一般にそう呼ばれている)がいる。
 両者よく似ているが、ヒメホソアシナガバチには顔の中央に黒っぽい縦線があり、ムモンホソアシナガバチより希少種。



ムモンソホアシナガバチの巣

細長くてまとまりのない形をしている。  
巣を支える柄が太くて、黒光りしてないのが特徴。
ホソアシナガバチ巣a
11月、低山のブナ林で拾った。
 (クリックで拡大)
ホソアシナガバチ巣b
8月、低山にて。
雄バチの羽化はまだのようだ。
 (クリックで拡大)
ホソアシナガバチ巣c
9月、低山にて。
作りかけで放棄された巣。
 (クリックで拡大)
ホソアシナガバチ巣d
7月、山中の神社にて。
 (クリックで拡大)






営巣記録 (2008.)

6月8日
山ぎわの林で見つけた。まだ女王一匹だけのようだ。
女王と巣
巣の色は光線の加減で実際より緑っぽく写っている。
6月22日
少し巣が大きくなったが、働きバチの姿は見えない。
巣
いくつかはサナギになっているようだ。


6月30日
 キアシナガバチの巣になっていた。乗っ取られたのか???と一瞬頭が混乱してしまったが、よく見たらホソアシナガの巣はすぐ隣にあった。30cmくらいしか離れてない。こんなにくっ付けて作るか。
 ホソアシナガバチは相変わらず女王(たぶん)の姿しかない。働きバチはみんな外出中なのか?
キアシナガバチの巣
 きちっと均整のとれた巣を作るキアシナガバチ。
巣
巣の右上奥にぼやけて見える灰色の塊がキアシナガバチの巣。


7月5日
働きバチがたくさん羽化、と思ったが画像を拡大してみたらなんと顔が違う。触覚も先端が細く湾曲している。オスバチだ。それにしては巣が成長してないな。
オスメス女王
 羽化したては目が黒い。まるで宇宙人だ(見たことないけど)。


7月16日
以前よりも巣が小さくなった。誰かがかじり取ったようだ。
次期女王?
 
7月23日
ほとんど変化なし。とまっているのは次期女王バチだろうか。
巣
 


8月26日
 しばらくぶりに訪れてみたら巣が無くなっていた。登山道の草刈り作業の際に刈られてしまったようだ。
 だけどそこから30cmしか離れていないキアシナガバチの巣はギリギリセーフでそのまま栄えていた。雄バチや次期女王バチが山盛りになっている。
 草刈りの際に何事もなかったのだろうか?
キアシナガ巣
 キアシナガバチの巣



 セグロアシナガバチ  キアシナガバチ  ヤマトアシナガバチ  フタモンアシナガバチ   一覧へもどる
 キボシアシナガバチ  コアシナガバチ  ムモンホソアシナガバチ