ツチバチの雌は、地中にいるコガネムシの幼虫をなんらかの方法で探知して掘り進み、幼虫に到達すると毒針で麻痺させそのまま卵を産みつける。孵化したツチバチの幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ。
つまりツチバチの仲間は巣作りと呼べるような行動はとらないのであるが、結果的にはジガバチなどのように地面に掘った巣穴に獲物を運び入れる方式とたいして違いはない。 ツチバチ方式は産卵場所を選べないのが欠点だが、獲物を巣穴に運び込む手間が省けて効率が良い。無精者には共感できるものがある。
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ハラナガツチバチの狩り
夏の夕方、地面をうろうろ歩き回るハラナガツチバチの雌を見かけた。
1時間後に確認したが変化なし。出てきた様子もない。暗くなってきたので観察を断念した。
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コモンツチバチの狩り 地上に逃れ出たコガネムシの幼虫を地中に戻しているところ。
最初暴れていた幼虫は麻酔が効いたらしく、やがて動かなくなった。
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