6月19日
トックリ状になった巣を見つけた。直径は6cmくらい。ライトで中を照らしてみるとすでに何匹か蛹(サナギ)になっていた。場所は営巣記録1と同じ車庫の天井で手を伸ばせば届くくらいの高さ。巣の真下をしょっちゅう歩いているのに、こんなに成長するまで気付かなかった。
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この巣の形を見てトックリバチだと思う人がたまにいる。それにしても見事なデザインだ。
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6月28日
トックリの口が少し短くなった。中を覗いてみると思った通り働きバチが羽化していた。
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6月30日
首の部分がほぼ削り取られた。働きバチは3匹ほど羽化しているようだ。
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7月2日
出入りのしやすさを考えてか、出入口はやや横へ向けられる。
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7月5日
5日前に比べて一回り大きくなった。表面の縞模様も一新。
働きバチは通算で5、6匹羽化しているようだ。
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7月11日
後側半分が新しい壁で覆われた。これから前面へと回ってくる。
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7月13日
三層目の工事が終了。模様の変化が面白い。
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7月15日
第四層の工事もやはり後側から進んできた。
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7月19日
第四層が完成したが、その前に第五層も作られ始めていた。
茶色い素材を多用するようになった。
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7月23日
第五層が半分以上終了。横から見るとかなりいびつな形をしている。
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7月28日
第五層が完成。六層目も作られている。作りたててでまだ湿っている部分は色が黒っぽい。内部では二段目の巣が作られているようだ。
巣の真下にはゴミや昆虫などの残骸が落ちているが、その中にフタモンアシナカバチの腹部もいくつかあった。
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8月5日
何層目なのかわかりにくくなってきたが、表層の模様は8日前からほぼ一新している。直径は14cmくらい。順調に成長を続けている。
朝から晩までひっきりなしに働きバチが出入りしている。働きバチは働き者だ。
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8月14日
ここ一週間ほど巣の成長がほとんど止まっている。これまでか?
働きバチの数も少なくなったようだ。
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8月26日
2、3日前から活気が戻ってきた。外壁工事も盛んに行われている。
働きバチがまた活発に出入りするようになった。
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9月10日
表面の模様にまとまりがなくなってきた。働きバチはまだ頻繁に出入りしているが、巣がこれ以上大きくなることはなさそうだ。
今までは出入口でにらんでいるだけだった見張りのハチが、時々身を乗り出して翅をふるわせ威嚇するようになった。
巣のなかでは次期女王バチや雄バチが育っているのだろう。 |
9月25日
雄バチの羽化がすでに始まっていた。一匹がまだ上手く飛べずに巣の下でひっくり返っていたが、しばらくすると飛んで行った。
庭のキヅタに次期女王らしきハチが何匹も来ているが、それもここから巣立ったハチだろうか?
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9月30日
ハチは出入りしているが、まだ幼虫がいるかどうかは不明。出入口が狭いうえにハチが邪魔で中の様子がよくみえない。
巣を覗き込んでも威嚇しなくなってきている。それどころかコソコソと巣の奥に引っ込んだりする。特徴からしてメスのようだが働きバチなのか次期女王なのかは不明。
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10月6日
ハチが弱気になったのをいいことに頻繁に巣を眺めていたら出入口を狭められてしまった。働きバチがまだいるのか。
見張りがいなくなったすきにライトで内部を照らしてみた。まだ蓋のかかった育房も見えたが、おおかた羽化は終えている感じだった。巣の下には痩せた幼虫や損壊した成虫の死骸が時々落ちているが経緯は不明。
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10月19日
ハチの姿が一匹も見えなくなっていた。空家になったようだ。 改めて測ってみると巣の直径は16cmくらい。思ったほど大きくはならなかった。 写真はほぼ真下から見上げて撮影
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2016年 夏
ずっとそのままにしておいたら、いつの間にかコウモリがねぐらとして使っていた。おそらくアブラコウモリだろう。
写真には1匹しか写ってないが、全部で3匹入っている。(クリックで拡大)
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