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 ▼ 2004年後半の鳥見 -

2004年後半
7/30-8/1 白馬大池-雪倉岳-朝日岳
8/10 福島潟瓢湖
8/21 越前浜上堰潟公園
8/26 四ツ郷屋浜、越前浜
 
9/11 角田山
9/11 越前浜、四ツ郷屋浜
9/26 四ツ郷屋浜、越前浜
10/10 四ツ郷屋浜
 
10/23 佐潟
11/21 松ケ岳
11/21 佐潟
11/23 白山
12/05 佐潟

※ カッコ内の鳥は鳴声を聞いただけです。
※ 画像をクリックすると拡大が見れます。



7月30日-8月1日・2004年
 蓮華温泉-白馬大池-朝日岳
 テント泊

7月30日 ( 9:00〜 ) 晴れのち曇り 
蓮華温泉〜白馬大池、乗鞍岳 【環境】山地帯〜高山帯(1420m〜2450m)
キジバト、(ホトトギス)、アマツバメ、キセキレイ、(ミソサザイ)、カヤクグリ、コマドリ、ルリビタキ、クロツグミ、(ウグイス)、メボソムシクイ、ヒガラ、(クロジ)、ウソ、ホシガラス、にほんりす

 去年とは逆回りで蓮華温泉から白馬大池を目指した。晴れ渡った空のもと陽射しが強かったが、白馬大池まで樹林帯が続くので直射日光にあぶられ続けることはない。途中にある天狗ノ庭からは朝日岳や雪倉岳、小蓮華山が一望。明日歩く山々を見渡すことができた。さい先が良い。
 だが大池山荘につく頃には天候が急変、ガスに包まれてしまった。この時期はこのパターンが多い。吹く風が涼しい、というより寒かった。花はほとんど盛りを過ぎている。去年とは大違いだ。
 テントを張ったあと乗鞍岳まで散策に出てみた。こちらはあまり風はない。やんだのかと思ったがテントサイトに戻ると相変わらず風が吹いていた。ここは風の通り道になっているらしい。
 夕方、暗くなる頃にはさらに風が強くなった。寝るまえにテントのペグと張り綱を点検。


7月31日 ( 6:00〜 ) 曇りのち晴れ
白馬大池-三国境-朝日岳、朝日平 【環境】亜高山帯、高山帯(2000〜2769m)
アマツバメ、ビンズイ、イワツバメ、イワヒバリ、カヤクグリ、(ルリビタキ)、ウグイス、(メボソムシクイ)、ウソ、ホシガラス

 一晩中強風が吹き続け、うるさくてあまり眠れなかった。朝になってもまだ風は吹いていた。予定より遅い6時に歩き出す。小蓮華山や白馬方面は雲の中だった。台風の影響か、稜線上はさらに強い風が吹き抜ける。ホシガラスが風に吹っ飛ばされていった。
 三国境から雪倉岳へ向かうと風は急に穏やかになり青空が広がった。雪倉岳には何度か来ているが、山頂で展望があるのは初めて。蓮華温泉からの周回コースがグルッと見渡せた。小蓮華山や白馬岳あたりだけは未だにモクモク雲がかかったままだが、どうやら長野県側から吹き上げる風で発生しているらしい。
 コース途中ではすでにマツムシソウが花盛りで、トリカブトも紫紺の花を咲かせ始めていた。今年は雪解けが早かったらしい。赤男山を巻くあたりの湿原にも花は少なく閑散としていた。風のない炎天下の歩きなので暑さは倍増。水をたくさん飲んだ。
 分岐から朝日平へは朝日岳山頂を経由したが、ここに来てこの登りはきつかった。水平道を歩けば良かったと後悔しきり。ようやくたどり着いた朝日平ではここの雰囲気と相まって、冷えたビールがうまかった。


8月1日 ( 5:30〜13:00 ) 晴れ
白馬大池〜蓮華温泉 【環境】高山帯、山地帯(2418〜1170m)
キジバト、(ホトトギス)、キセキレイ、(ミソサザイ)、カヤクグリ、(ルリビタキ)、(ウグイス)、(メボソムシクイ)、(クロジ)、ヒガラ、ウソ、(ホシガラス)

 栂海新道を日本海へ向かう人が意外に多い。この時期の週末だけかもしれないけど、近年増えてきているのではないだろうか。
 吹き上げのコルから蓮華温泉方面へ五輪尾根を下る。今年は残雪を踏むこともなく、花も少なかった。去年と同じ日に歩いているとはとても思えない。それに陽射しが暑い。水がたくさんあるコースでたすかった。
 五輪尾根から下った白高地沢は河原の形が去年とすっかり変わってしまい、仮橋が上流にかけられていた。もとの道へは河原を余計に歩かなくてはいけない。
 暑かったせいもあって疲労困憊で蓮華温泉に到着。露天風呂に浸かると、朝日岳はいつの間にか雲に姿を隠していた。
 帰りに車を運転していたら道端にカモシカ(たぶん子供)がいたが、すぐに薮の中へ逃げられてしまった。

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8月10日・2004年 (13:30〜15:00) 曇り
 福島潟 【環境】湖沼、アシ原

カイツブリ、ヨシゴイ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、マガモ、オカヨシガモ、ミサゴ、トビ、キジ、バン、オオバン、キジバト、ツバメ、コヨシキリ、オオヨシキリ、ホオアカ、アオジ、カワラヒワ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

 鳥見にはなんとなく気だるい夏の午後だけど、久しぶりに水辺へ鳥見に出向いてみた。幼鳥若鳥の観察には良い時期ではないかと思う。
 カルガモは換羽が始まったのか、飛び立てずに水上をバシャバシャどこまでもどこまでも助走したままで逃げてく奴がいた。これは疲れる。
 

8月10日・2004年 (15:30〜16:30) 晴れ
 瓢湖 【環境】湖沼、アシ原

ヨシゴイ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、オオハクチョウ、コハクチョウ、カルガモ、マガモ、ホシハジロ、キジ、バン、キジバト、ツバメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、オオヨシキリ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス

瓢湖  福島潟のあと寄ってみた。環境が似ているので見られる鳥の種類も似た傾向にあるが、ヨシゴイやその他サギ類はこちらのほうが近くで見られるので観察に良い。ハスの花も満開。
 モズの幼鳥数羽が盛んにアブラゼミ狩りをしていた。

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8月21日・2004年 (14:00〜14:30) 晴れ
 越前浜 巻町 【環境】砂浜、松林

シロチドリ(5羽)、キョウジョシギ(2羽)、トウネン(15羽)、コオバシギ(1羽)、ソリハシシギ(3羽)、ウミネコ、セグロカモメ、ハクセキレイ、ハシボソガラス

 8月も下旬に入ってなんとなく秋の気配が漂ってきた。今年もにわかシギチウォッチャーとして浜辺へ。だが陽射しの強さに負けて30分ほどで退散。
 
 
8月21日・2004年 (15:00〜16:00) 晴れ
 上堰潟公園 巻町 【環境】池のある公園、周囲は田んぼ

カイツブリ、ゴイサギ、アマサギ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、マガモ、トビ、オオバン、キジバト、イソシギ、ツツドリ?、ツバメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス

オオマリコケムシ  浜からの帰りに寄って池をぐるっと一周してみたら、岸辺に変なグニュグニュした物体がたくさん打ち寄せられていた。これが噂に聞くコケムシという奴か。初めて見れたけど、あまりうれしくない。
 カモ類はまだカルガモ以外にマガモが数羽だけだった。

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8月26日・2004年 (12:50〜13:50) 晴れ
 四ツ郷屋浜 巻町 【環境】砂浜、松林

トビ、シロチドリ(5)、メダイチドリ(1)、トウネン(250)、ハマシギ(1)、コオバシギ(1)、ミユビシギ(4)、ソリハシシギ(2)、ツバメ

 トウネンは数が多いうえに時々集団で飛び立つので正確に数えられない。混入しているミユビシギとの識別にも骨が折れる。
 それと海水浴シーズン後のせいか、波打ちぎわには空き缶がたくさんころがっていた。トウネンに次いで数が多い。
 
 
8月26日・2004年 (14:00〜14:50) 晴れ
 越前浜 巻町 【環境】砂浜、松林

ウ、シロチドリ(10)、メダイチドリ(2)、キョウジョシギ(2)、トウネン(300)、オバシギ(2)、キアシシギ(1)、ウミネコ、ホオジロ、カワラヒワ、ハシブトガラス

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9月11日・2004年 (10:30〜13:00) 晴れ
 角田山 浦浜〜 【環境】低山

トビ、ツバメ、ヒヨドリ、○◯ムシクイ、コサメビタキ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、(イカル)、(カケス)、ハシボソガラス

 この時期は登山者が少ないのでのんびり歩くことができるが、野鳥も少ない。
 シジュウカラとエナガの混群の中にムシクイを見つけたがメボソかセンダイかは識別できなかった。それとコサメビタキは何かに雰囲気が似ているな〜と以前から気になっていたけど、今日姿を見たときにようやくわかった。なんのことはない忍者ハットリくん。
 
 
9月11日・2004年 (13:30〜14:20) 晴れ
 越前浜 巻町 【環境】砂浜、松林

トビ、メダイチドリ(3)、トウネン(150)、ハマシギ(1)、ミユビシギ(3)、ソリハシシギ(1)、ウミネコ、カワラヒワ

 
9月11日・2004年 (14:30〜15:45) 晴れ
 四ツ郷屋浜 巻町 【環境】砂浜、松林

シロチドリ(1)、トウネン(200以上)、ハマシギ(1)、ミユビシギ(14)、イソヒヨドリ

 ミユビシギは幼鳥ばかり。トウネンはまだたくさん見られる。

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9月26日・2004年 (10:30〜10:50) 曇り
 四ツ郷屋浜 巻町 【環境】砂浜、松林

トウネン(4)、ツバメ、オナガ

 
9月26日・2004年 (11:00〜11:55) 曇り
 越前浜 巻町 【環境】砂浜、松林

ウ、トビ、シロチドリ(1)、メダイチドリ(3)、トウネン(20)、ミユビシギ(1)、(ホオジロ)、アマツバメ、ショウドウツバメ、ツバメ、ハシブトガラス

ツバメ
 車から降りるとあっちもこっちもツバメだらけだった。双眼鏡で確認してみると思ったとおりショウドウツバメが混じっていた。さらにアマツバメが数羽それらを蹴散らすように飛び回る、まるで空の暴走族。
 電線にとまっていたツバメ100羽ほどをチェックしてみると1/3ほどはショウドウツバメだった。
 砂浜にトウネンは数えられるほどしかいなくなった。

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10月10日・2004年 (13:15〜14:15) 晴れたり曇ったり
 四ツ郷屋浜 巻町 【環境】砂浜、松林

トビ、ダイゼン(1)、ミユビシギ(1)、ウミネコ、ツバメ、ハシボソガラス

 シギチ類はダイゼンとミユビシギが一羽づつ。渡りの最盛期を過ぎ、砂浜はすっかり寂しくなった。
 防砂林の上を数十羽のツバメが群れ飛んでいた。ショウドウが混じっていそうな雰囲気だったけど距離があって確認できず。たとえ近くでも止まっていてくれないとツバメ幼鳥との識別は難しいけど。

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10月23日・2004年 (12:30〜15:00) 晴れ時々曇り
 佐潟 【環境】湖沼、アシ原、雑木林、周囲は畑

カイツブリ、ハジロカイツブリ、ダイサギ、アオサギ、ハクチョウ、マガモ、カルガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、トビ、オオバン、アカゲラ、カワセミ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、オオジュリン、アオジ、カワラヒワ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス

 冬鳥を探しに出向いたっていうのにまだツバメが4羽ほど飛び交っていた。ツバメとハクチョウが同時に飛び交う空というのもなかなか見れるものじゃない。これもいいか。
 今年もアシ原や薮の中はアオジだらけになっていた。でもアオジばかりと油断はできない。この冬初見のカシラダカをもう少しで見逃すところだった。その他ジョウビタキやシロハラ、オオジュリンなどの姿もあったがツグミやアトリの団体さんはまだ到着でない様子だった。

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11月21日・2004年 (11:00〜13:30) 晴れ一時曇り
 松ケ岳、天神山城址 岩室村【環境】低山

アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、ルリビタキ、ジョウビタキ、(シロハラ)、ウグイス、キクイタダキ、エナガ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、(カケス)、ハシブトガラス

 朝のうち雨がシトシトと降っていた。予報も良くないので雨中の山歩きを想定していたが、登山口へ車を走らせているうちに雨はやんで青空が広がった。すでにお昼に近いのに雑木林の登山道は爽やかな朝の雰囲気。小鳥達が忙しげに枝から枝へ移動してゆく。この時期はカラ類には針葉樹のほうが人気があるようだ。
 松ケ岳から天神山を回って下山する。こんな超低山なのに、ふもとに着く頃にはふくらはぎが痛くなった。今も残る山城の地形が登山者を拒み続けているようだ。なんて本当はただ足腰がなまっているだけ。
 
11月21日・2004年 (14:10〜15:10) 晴れのち曇りのち雨
 佐潟 【環境】湖沼、アシ原、雑木林

カンムリカイツブリ、ダイサギ、アオサギ、ヘラサギ、ハクチョウ、マガモ、コガモ、ホシハジロ、ミコアイサ、ノスリ、オオバン、アカゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ヒガラ、シジュウカラ、スズメ、ハシブトガラス

 天神山から下りてもまだ天気が良かったので足を延ばして佐潟へ寄ってみた。この時間はまだハクチョウはみんな田んぼへ出ているが、湖面にサギやカモ類などそれなりに入っている。湿地センターのスコープを覗いていたら、遠くに変なサギを見つけた。なんだか顔が異様に長い、と思ったらヘラサギだった。佐潟のホームページに先月の28日に飛来したことが載っているが、それからもう3週間以上も経つ。なかなか居心地が良いらしい。
 そのあと周辺を散策に出たが、すぐに雨が降り出したので退散した。

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11月23日・2004年 (9:50〜16:50) 晴れ
 白山 村松町 【環境】低山(〜1012m)

アカゲラ、コゲラ、(ウグイス)、ヤマガラ、ハシブトガラス

 村松町の白山を山仲間5人で歩いた。青空の広がる典型的な小春日和。これからの季節、こんな日は千金に値する。
 少し標高を上げるともう紅葉はほとんど終わり野鳥の声も聞こえなくなった。物静かな晩秋の低山を落葉を踏みしめながら登る。春先の低山もいいけど、この時期の低山も趣があってなかなか良い。それにしても今年はブナの実がまったく落ちていないけど、実をつけなかったのだろうか。冬を前にクマは頭をかかえていることだろう。
 雪化粧した飯豊連峰を遠くに眺めながら山頂で二時間ほど過ごしたのち下山。田村線を下った。日が傾くにつれ散り残った紅葉が西日に照らされて鮮やかさを増してゆく。駐車場に着く頃には日が暮れてしまった。

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12月4日・2004年 (10:30〜14:00) 薄曇り
 佐潟 【環境】湖沼、アシ原、雑木林、周囲は畑

カイツブリ、ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、ダイサギ、アオサギ、ヘラサギ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガモ、コガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ミコアイサ、カワアイサ、トビ、ノスリ、チュウヒ、オオバン、タシギ、キジバト、カワセミ、(アカゲラ)、コゲラ、セグロセキレイ、モズ、ミソサザイ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、ウソ、シメ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス

 今日から明日にかけて天気は下り坂。荒れるらしい。どうしたものかと考えつつ近辺のサイトをあちらこちら見ていたら、なんと先週 よたろうさんが佐潟でヘラサギとご対面していた。あいかわらず素晴らしい行動力だ。見習わなくては。というわけでまた佐潟へのこのこと出向いてみた。
 ヘラサギは1ヶ月も居たのだからもう一週間くらいいてもおかしくないよな〜ってたいして期待はしてなかったけど着いてみたら「いた〜っ」。本当にまだいた。2週間前と同じ場所に。あいかわらず遠いけど、なんか嬉しい。天候の崩れも思ったより遅く、周辺をのんびり散策することができた。湖面には今年もミコアイサがたくさん。♂はまだ換羽中で汚い白黒まだらだけど数はマガモ、コガモについで多い。

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