まず地上からの高さ。設置位置が低いとネコやヘビなどの外敵に狙われる確率が高くなる。 野生動物にはもともとそういった危険な場所を避けて営巣する習性があって、現にスズメなどもあまり低い位置には巣を作らないのだが、なぜかシジュウカラは適度な空間であれば地面に置いてある物でも利用してしまう。以前、庭で土に埋もれかけていた焼物の中に巣を作ったこともあった。かなり楽天的な性格らしい。 ネコやヘビが徘徊するような環境ではある程度の高さをとるとともに、そのような外敵が登りにくい設置の仕方を心がけよう。 向きは、できるだけ風雨の吹込みにくい方向へ向けること。日当たりの良い場所では西向きよりも朝日の当たる東向きのほうが喜ばれるような気がする。なんとなく。 設置場所の環境によってはいろいろ制約があると思うが、もともと自然界に営巣に適した樹洞がたくさんあるとは思えないので、鳥達は我慢して使ってくれるのではないかと思う。 それから巣箱を二つ以上設置する場合は、できるだけ距離をおいたほうが良いようだ。近すぎると隣同士気を使うし、なわばりなどの関係でどちらか片方しか使われない確率が高い。 最後に、樹木に針金やロープなどで固定した場合、そのまま放置しておくと樹木の成長とともにその部分が締め付けられてくる。一年ごとに外して設置し直すか、別の場所に移動しよう。 |