猫のような鳴声からこの名がつけられたという。たしかに猫っぽい声ではあるが、猫と間違える人はいないと思う。
冬期に港周辺や河口でよく群れが見られ、夏でも少数を見ることができる。日本で見られる他のカモメ類はほとんど冬鳥なので、夏にカモメ類を見かけたらウミネコである確率が高い。ただ繁殖期には成鳥はコロニー(集団繁殖地)に集まるので、その周辺海域以外で見られるのは若鳥が多い。コロニーは県内では粟島と村上市にあるという。
8月末 すでに頭はゴマ塩
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配色はセグロカモメやオオセグロカモメと似ているが、体格はそれよりあきらかに小さく、ハシボソガラスよりもやや小さめ。
足と嘴(クチバシ)が黄色く、嘴先端は赤と黒。近くで見ると目がちょっと怖い。
夏の終わり頃から冬にかけて頭部が汚れたように灰褐色になる。
尾羽には幅広の黒帯がある。他のカモメも幼鳥の時期には尾羽に黒帯があったり全体が黒かったりするが、日本で見られるカモメで成鳥の尾羽に黒帯があるのはウミネコだけのようだ。
ただしカモメ類は翼が長いため、たたんでいるときは初列風切が黒い尾羽のように見える。尾羽は翼を広げている時でないと見えない。