新潟でみられる野鳥 セグロカモメ Larus argentatus 背黒鴎 (カモメ科)
秋から春にかけて海岸や河口周辺で多く見られ、ときには少数が川沿いにかなり上流まで遡ることもある。
大型のカモメでハシブトガラスより一回りほど大きい。 成鳥のクチバシは全体的に黄色で、下のクチバシ先端近くの赤斑が良いアクセントになっている。 足は桃色が普通で、まれに黄色っぽいのもいるらしい。 冬は頭部や胸がゴマ塩模様になる。
オオセグロカモメとよく似ているが、背面や翼上面はセグロカモメのほうが淡く、翼先端の黒色部との差が比較的はっきりしている。両種が一緒にいるときはその違いで見分けられる。ただ見る角度や光線条件によっては背面が黒っぽく見えるため、単独の場合はどっちか迷うこともある。 翼を広げたときにも初列風切の黒色部と灰色部分の境界が比較的はっきりしている。(オオセグロカモメはあまりはっきりしない。上面、下面とも) オオセグロカモメもそうだが初列風切先端の白い部分は、秋の換羽の頃にはほとんど磨り減って無くなっていることが多い。(鳥の羽根図鑑参照)
一年目の幼鳥はクチバシが黒く、体羽は褐色のまだら模様で、オオセグロカモメの幼鳥とよく似ている。オオセグロカモメ幼鳥よりも色が濃くてコントラストがあるようだが、違いは微妙。 識別が難しいので今のところ見ても見ぬふりをしている。 | |||
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新潟でみられる野鳥
オオセグロカモメ 大背黒鴎 (カモメ科) Larus schistisagus 12月 右端の一羽は3年目の若鳥か?
おもに秋から春にかけて、セグロカモメとともに海岸や河口や港などでよく見られる。北海道や東北地方の一部地域には繁殖地があり、夏でも見られるらしい。
セグロカモメよりも背や翼の上面が暗色なので一緒に群れている場合はその違いで識別できる。 初列風切先端の黒色部は、翼上面の灰色部分との境界があまりハッキリしない。翼を広げてくれると識別しやすい。 幼鳥もセグロカモメとよく似ている。ともに成鳥の羽根になるには4年ほどかかるらしい。
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