冬になると大陸から渡って来くるカラスで、名前からして山奥に棲んでいそうだが、実際は平野部の田んぼなどで集団で過ごしている※。1000羽以上の大群になることもあり、高密度で群れ飛ぶ様は遠くから見ると黒煙のようでもある(ちょい大袈裟か)。
※ ハシボソの群れに一羽だけ混入しているのを見つけたことがあるけど
大きさはハシボソガラスと同じくらい。クチバシがやや白っぽく、ハシボソガラスのよりさらに細く尖って見える。額部分が大袈裟に出っ張って見えるのは冠羽を立てている状態らしい。
若鳥はクチバシが黒っぽく、雰囲気はハシボソガラスとよく似ている。
遠目には普通の黒いカラスなので、野鳥に興味のない人が見たら本当にただ黒いカラスが群れているとしか思わないだろう。
右回りぐるぐる 1月 弥彦村 右上の一羽トビ
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いっせいに飛び立つと集団でぐるぐる旋回する習性がある。よく考えられた行動だと思う。回転方向は決まっているのだろうか?
以前はおもに西日本に渡来する鳥だったようだが、近年では中部の日本海側を中心とした地域や東北、北海道でも群れが見られるという。この先さらに生息域が広がる可能性がある。
新潟県内でも1990年以前までは迷鳥あつかいの鳥だったらしいが、近年では上越や新潟市周辺の平野部で毎年冬に大群が見られるようになり、珍しい鳥ではなくなった。 (2007.)
群れの中にはコクマルガラスが混入していることがあるが、このカラスは少し珍しい。