一般にカラスと呼ばれている黒い鳥 にはハシボソガラスとハシブトガラスがいて、両種とも平野部で年中見ることができる。繁殖期以外は群れでいることが多く、ハシボソとハシブトが混じっていることもある。クチバシや頭の形の違いで両種を見分けることができるが、幼鳥では判別しにくい場合もある。
ハシボソガラス幼鳥
 幼鳥は口の中が赤い
 基部にも赤みがある
 若鳥は親鳥と同じく全身真っ黒だが、かなり生長するまで口の中の赤みは残っている。成鳥は口の中が黒っぽい。

 雑食性で動物質(小動物や死骸)、植物質(果実や木の実)、人間の出した残飯など、食べられそうな物はほとんどはなんでも食べる。この食性と人間密着型の生き方が繁栄の大きな要因となったのではないかと思う。
 日本産の鳥類の中では最も知能の発達した鳥で、人の顔を識別できるともいわれている。またクルミを空中から落として割る行動はよく知られているが、近年では車に踏ませて割るモノグサ者も見かけるようになった。実際にクルミをひいてやったことが何回かある。頭の良さは犬以上ではないかと思う。
 お墓に供えたローソクや線香、焚火の燃えさしをくわていく事例が時たま報告され、不審火の犯人に挙げられたりしているが、以前うちの近所にも人が離れたスキに時々焚火に寄ってくるカラスがいた。煙り浴とか暖をとるためという説もあるようだが、燃えさしなどを突ついていたところをみると火そのものに興味があるようにも思える。



ハシボソガラス
新潟でみられる野鳥

ハシボソガラス
Corvus corone

嘴細鴉

(カラス科)



 ハシブトガラスよりやや小柄で、クチバシは鋭く尖っている。おでこのでっぱりも少ないのでスピードが出そう。猛禽類にも果敢に向かって行く。
 おもに「ガァー、ガァー」または「ア"ァァ、ア"ァァ」という感じのガラガラ声で鳴く。

 一般に農村地帯や山間地でよく見ることができる。

クルミ割りカラス
 
 近所でクルミと戯れたり火遊びしたり、たまに電線にぶらさがって遊んでいるのはもっぱらこのハシボソガラス。


焚き火カラス
  焚火ガラス



ハシブトガラス
新潟でみられる野鳥

ハシブトガラス
Corvus macrorhynchos

嘴太鴉

(カラス科)



 ハシボソガラスよりやや大きめのカラスで、クチバシが太くて丈夫そう。おでこも盛り上がっていて、なんだか強そう。
 飛翔時にはハシボソガラスより尾羽が大きく見える(ような気がする)。
 ふだんは「カァー、カァー」と澄んだ声で鳴くが、ハシボソガラスのようなガラガラ声で鳴くこともあるようだ。いろんな動物の鳴声や音を真似るものもいるという。時々「△○☆ー□※▽ー」と奇妙な声で鳴いて迷信家を不安におとしいれたりもする。

 市街地や海岸から山地まで広い範囲で見られる鳥で、観光客や登山者が多い場所なら標高2000m以上の高地でも見かけることがある。
 田園地帯や山間地ではハシボソのほうが多く見られるが、稲刈りの終わった田んぼや雪解け直後の田んぼではこのハシブトも多数見られる。
 農作物を荒らしたりゴミ収集所でやりたい放題しているカラスはこのハシブトガラスの場合が多い。

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