一般にカラスと呼ばれている黒い鳥 にはハシボソガラスとハシブトガラスがいて、両種とも平野部で年中見ることができる。繁殖期以外は群れで過ごすことが多く、ハシボソとハシブトが混じっていることもある。クチバシや頭の形で両種を見分けることができるが、幼鳥では判別しにくい場合もある。
幼鳥は口の中が赤い 基部にも赤みがある 雑食性で動物質(小動物や死骸)、植物質(果実や木の実)、人間の出した残飯など、食べられそうな物はほとんどはなんでも食べる。この食性と人間密着型の生き方が繁栄の大きな要因となったのではないかと思う。 日本産の鳥類の中では最も知能の発達した鳥で、人の顔を識別できるともいわれている。またクルミを空中から落として割る行動はよく知られているが、近年では車に踏ませて割るモノグサ者も見かけるようになった。実際にクルミをひいてやったことが何度もある。頭の良さは犬以上ではないかと思う。 お墓に供えたローソクや線香、焚火の燃えさしをくわていく事例が時たま報告され、不審火の犯人に挙げられたりしているが、以前近所にも人が離れたスキに時々焚火に寄ってくるカラスがいた。煙り浴とか暖をとるためという説もあるようだが、燃えさしなどを突ついていたところをみると火そのものに興味があるようにも思える。 |