新潟でみられる野鳥 

カンムリカイツブリ 冠 鳰 (カイツブリ科) 
Podiceps cristatus 
カンムリカイツブリ
 (左)冬羽若鳥か?  (右)ほぼ夏羽 福島潟 3月

 日本でみられるカイツブリのなかでは最大で、全長は大きめのカモくらいある。首を伸ばすとけっこう長い。
 冬はスッキリ刈上げたヘアスタイルをしているが、夏は冠羽や飾り羽が伸びて派手な頭に変身する。
 幼鳥は顔にしま模様があり、一年目の冬羽にはまだその痕跡が残っている。

 カイツブリ科の鳥に共通して潜水が得意。魚を主食にしているようだ。
カンムリカイツブリ幼鳥
 幼鳥 12月
カンムリカイツブリ夏羽
 夏羽 6月
カンムリカイツブリの足
(画像クリックで拡大します)
 この鳥に限らずカイツブリ科の鳥はお尻のあたりから脚が生えている。泳ぐには効率が良さそうだが、陸上では上手く歩けないのではないかと思う。

 冬鳥あるいは留鳥で、県内で見かけるのはおもに晩秋から春先にかけて。
 冬は大きな河川や湖沼、港などに単独か少数の群れで見られるが、渡りの時季には多数の群れになることもある。

 近年渡来数が増えているらしく、明らかに以前よりたくさん見かけるようになった。渡来数の増加にともない、夏も国内各地にとどまり繁殖する例が増えてきている。冬鳥ではなく留鳥になりつつある。
(2016)




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