新潟でみられる野鳥
カイツブリ 鳰 (カイツブリ科)
Podiceps ruficollis
成鳥夏羽
ハトよりやや小さめの丸っこい鳥で、日本で見られるカイツブリ類のなかでは最も小さい。
尾羽らしきものはみあたらず、お尻が丸見えな感じだが気にしていないようだ。
黄色いまん丸の目と同色の模様が嘴の基部にある。
夏羽は全体的に赤褐色。冬はそれが褪せた感じの色になる。幼鳥は頭部から首にかけて縞模様がある。
クチバシがまだ黄色い若鳥 12月
親子 6月
湖沼や流れの緩い川など、淡水域で年中見ることができる。冬季には少数の群れを作ることもある。
水面にぽっかり浮かんでいるが、潜水を頻繁に繰り返すので意外に写真が撮りにくい。外敵や人が近づいた時も潜水して逃げ、離れた場所に浮かび上がる。
おもに水上を生活の場とし、営巣も岸辺近くに枯草やアシなどを使って浮島状態の巣を作る。
比較的よく見られる鳥だが、陸上を歩く姿をまだ見たことがない。カイツブリ科の鳥は脚が体の最も後方、尻あたりに生えているため、陸上ではバランスがとりにくいのだろう。見た目にも歩きにくそうな足の形をしている。泳ぐための特化と思われる。
それとこの足は飛行中の態勢からして尾羽の役目もしているように思える。尾羽がないのはそれでか。
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