ヘラサギ
 若鳥 1月 佐潟
新潟でみられる野鳥

ヘラサギ
Platalea leucorodia

箆 鷺

(トキ科)



 冬鳥または旅鳥で、全国各地の湿地や湖沼などの水辺に渡来するが数は少ない。どちらかというと西日本に多いという。

 特徴はヘラのような長いクチバシ。あまり使い勝手は良さそうには見えないが、つぶらな目と相まってなんとなくひょうきんな鳥に見える。たとえ希少種でなかったとしても人気者。
 ただ、シラサギに似ているせいか、トキ科なのにサギの名がつけられてしまった。
 サギ科と違って首を伸ばした体勢で飛ぶ。このクチバシでは前が重たくて墜落しそうに思えるが、先端の平たい部分が意外に揚力を発生しているのかもしれない(ただの想像です)
 夏は胸が黄色っぽくなり、頭には冠羽が生えてくるという。
 若鳥は翼の先が黒く、飛翔時に確認できる。たたんでいる時にもわずかに見える。

 クチバシの先を水に入れて左右に振る行動を見かける。こんな動作で小魚など小動物を捕らえているらしい。
 またクチバシが重くて首が疲れるのか、顔を後ろに向けて背中に乗っけて休んでいることが多い(でも考えてみたらクチバシの短いカモやハクチョウの仲間もそんな体勢で寝ている。体温保持のためか)。この状態だとクチバシが見えにくいのでぱっと見はシラサギだが、黒くてつぶらな目が確認できればサギでないことはすぐにわかる。ていうかそれ以前にサギはそんな体勢で寝たりしないな(たぶん)

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