マガン
 佐潟
新潟でみられる野鳥

マガン
Anser albifrons

真 雁

(カモ科)



 蜜柑色のクチバシと、クチバシ周囲の白い縁取りが特徴。
 ハクチョウより小さいが、カルガモやマガモよりは一回りほど大きい。

 越冬のため日本へ渡って来る鳥で、おもに東北や中部日本海側の地域で冬を越す。ハクチョウなどと同じく湖沼や大きな河川をねぐらとし、昼間は多くが周辺の田んぼで過ごしている。
 行動パターンはハクチョウと似るが、ハクチョウと違い人間に対しての警戒心は強い。

 新潟県内では福島潟や朝日池周辺、佐渡の国中平野などで多く見られる。
 県内で越冬するガン類の中ではヒシクイについで数が多い。
(2002)



新潟でみられる野鳥 

ヒシクイ 菱 喰  (カモ科)
Anser fabalis 
亜種ヒシクイ
亜種ヒシクイ(左) 右はマガン 3月 瓢湖 

 色彩がマガンとよく似ているがマガンより大きめ。クチバシはほとんど黒く、先端付近だけが蜜柑色。
 日本には主に亜種ヒシクイと亜種オオヒシクイの2亜種が渡来する。亜種ヒシクイはマガンよりわずかに大きい程度だが、亜種オオヒシクイのほうは明らかに大きく、首とクチバシはやや長い。
 国内では亜種オオヒシクイのほうが圧倒的に多く見られる。
オオヒシクイ
 亜種オオヒシクイ

 新潟県内では福島潟や鳥屋野潟、朝日池などをねぐらに周辺平野部で冬を過ごしている。行動パターンはマガンと似る。
 県内で越冬するガン類ではこのヒシクイが最も数が多い。


ヒシの実
 ヒシの実

 ヒシクイという名はヒシの実を食べることからつけられたという。ヒシの実というとあの固くて鋭いトゲの生えた・・ 踏んづけると靴底に刺さりそうな・・ 食うのか。




Field note 目次へ