新潟でみられる野鳥 

ユリカモメ 百合鴎  (カモメ科) 
Larus ridibundus
ユリカモメ
成鳥冬羽(一部若鳥) 2月  

 ハトとカラスの中間くらいの大きさのカモメ。白っぽい体に朱色の足と嘴(クチバシ)が華やかで、ユリのように清楚な印象を受けるが、実体はそうでもない。カモメ類は別名白いカラスとも呼ばれている。

ユリカモメ若鳥
 若鳥 3月
 冬になると渡って来る。港や河口に多く群れで見られるが、内陸部の水辺やときに山間地まで溯上することもある。春先の田園地帯では代かきのトラクターに群がるユリカモメを見ることもあり、米どころならではの風景だなあと思う。

 1年目の若鳥は翼に褐色の羽があり、クチバシや脚は蜜柑色。
 2年めには成鳥とほぼ同じ羽色になるが、クチバシと足にはまだ成鳥のような鮮やかさがない。

ユリカモメ夏羽
 夏羽 愛知県 撮影時期不明

 4月頃になると頭部が黒に近い焦茶になるが、目の後方が三日月形に白く残る。漫画のキャラクターのようで心が和む。




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