コヨシキリ
 6月 瓢湖

新潟でみられる野鳥

コヨシキリ
Acrocephalus bistrigiceps

小葦切

(ウグイス科)


 オオヨシキリを小さくしたような鳥で、大きさはスズメくらい。茂みの中を移動する姿はウグイスと紛らわしいが、眉斑の上に黒い頭側線があるので顔つきはキリッとしている(特に正面顔)。
コヨシキリ2
 6月 福島潟

 夏鳥で、おもに本州以北の湿地や河川敷の草地に渡来する。
 県内でも平野部の草原で繁殖が行われていてるが、繁殖地はけっこう限られているようだ。アシ原はオオヨシキリが占領するせいか、その周辺部の草地にいることが多いような気がする。


 背の高い草の先端近くにとまってさえずる。さえずりはオオヨシキリより高音で早口。いろいろな鳥の鳴声を細かく切って繋ぎ合せたような感じ。
 オオヨシキリと違って口の中は赤くない。


新潟でみられる野鳥 

オオヨシキリ 大葦切  (ウグイス科)
Acrocephalus arundinaceus
オオヨシキリ
一所懸命鳴く  

オオヨシキリ2
アシがまだ伸びてなかった場合はとりあえず似たような環境で鳴く。(うちの庭にて)

オオヨシキリ親子
 親子 7月 瓢湖
 スズメより一回りほど大きい鳥で、ウグイス科の例にもれず地味な色彩をしている。

 夏鳥で4月末頃から県内いたる所のアシ原に多数渡来してさえずりを始める。
 毎年ヨシ焼きが行われるような場所ではアシが伸び始めてからだが、早く来すぎてしまったものはしかたなくそこいら辺の木にとまって鳴く。庭木などに止まって鳴かれると騒々しい。
 さえずりは「ギョギョシ、ギョギョシ、ギッ、ギッ、ギョッ、ケシケシ・・」など、いかにも葦切りっ!といった感じの歯切れのよい声で一心不乱に鳴く。なにも頭髪を逆立ててまで鳴くことはないと思うのだが・・・
 口の中が赤く、大口を開けて鳴くので目立つ。




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