越冬のためおもに本州以南へ渡って来るカモ。北海道の一部地域では夏にも見られ繁殖しているという。その地域では夏鳥ともいえるが、とりあえす県内では冬鳥。
　特別珍しいカモではないが、数は少ない。湖沼などで単独かせいぜい数羽の群れで見られる程度なので、多数のカモの群れの中から探し出すには少し根気がいる。

　特徴は雄の後頭部に伸びた房状の羽毛と、長く垂れ下がって尾羽のように見える三列風切。またクチバシ付根の白いポッチもチャームポイント。
　品の良いデザインと、渡来数が少ないこともあって鳥見人達には人気がある。

雌　瓢湖

　ただ雌は他のカモ類の雌と同様に地味な色彩をしている。コガモを少し大きくしたような感じなのでうっかりしてると見逃してしまう。雄を見つけたらその周囲にいる地味なカモをよく確認してみよう。暗い緑色をした翼鏡が見えていることが多い。