新潟でみられる野鳥 ヤブサメ Cettia squameiceps 藪雨、藪鮫 (ウグイス科) 小〜さな鳥で、日本で見られる野鳥の中では最小の部類に入る。薄暗い藪の中を移動する姿は小さな黒い影にしか見えない。
他のウグイス科の鳥に比べると褐色みが強く、眉斑※がハッキリと目立つ。また尾羽が短くて寸詰まりな体形に見える。 ※ 眉斑 - 目の上の白っぽい横線で、眉のように見える。ウグイス科の鳥によく見られる。
低山や山地のよく茂った林に渡ってくる夏鳥で、県内では4月中旬頃から虫の音のような「シシシシシシシシシシシ・・・・」
というさえずりが聞こえ始める。この声を薮に降る雨の音にたとえて「ヤブサメ」という名がつけられたといわれている。尻上がりに声が大きくなる鳴き方が一般的のようだが、ほとんど一定の強さで鳴いている時もある。
よく茂った薮(やぶ)の地表近くで鳴くため、探してもその姿はなかなか見ることができない。「声はすれども姿が見れない鳥大賞」の有力候補にあげられている鳥だが、誰もいない山道を歩いているときなどにヒョッコリでくわすことがある。 |