ウグイス
 地味です
新潟でみられる野鳥

ウグイス
Cettia diphone



(ウグイス科)



 春先から夏にかけ、低山に登れば必ずといっていいくらい「ホーホケキョ」の声が聞こえてくるが、藪(やぶ)に潜む鳥なので姿を見る機会は多くない。
 スズメくらいの大きさの鳥で、茶色みがかった緑色が褪せたような地味〜な色をしている。ウグイス餡(あん)のような綺麗な色ではない。

 雌雄同色だが雌は雄より一回り小さく、足やクチバシが短いという。足やクチバシはともかくとして、明らかに小さいと思えるウグイスを見かけることがある。それがその雌であるらしい。大きさ的にムシクイ類とまぎらわしいが、ムシクイ類より尾が長めなのと、いつも茂みの地表近くにいることで識別できる。それとムシクイ類は冬にはいなくなる。

 夏は平野部から標高2000m以上の亜高山帯まで(時には高山帯でも)広い範囲で声を聞くことができるが、冬はみんな丘陵帯や平地に下りてきている。アシ原や藪(やぶ)、庭の植込みなどの中などで「ジャッ、ジャッ、ジャジャッ」と舌打ちをしている地味な鳥がいたら、ウグイスの可能性が高い。
 ミソサザイも冬は同じような環境に棲むが、地鳴きは「ヂュッ、ヂュッ」とやや力強い。

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