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新潟でみられる野鳥
カワウ
Phalacrocorax carbo
河 鵜 (ウ科)
県内では年中見ることができる。晩秋から春先にかけて特に多く見かける気がするのは、幼鳥が巣立って個体数が増えるせいか。
おもに川や湖などの淡水域に棲息し、波の静かな港湾内などでも見ることがある。
ウ科の鳥に共通して水上ではかなり体を沈めた状態で浮いている、というかもともと浮力があまりないため体の半分以上が沈んでいる。水中を自由に泳ぎ回るにはそのほうが都合が良いが、水上から飛び立つのに少し難儀をしなくてはいけない。
また羽の撥水性がよくないのか、陸上で翼を広げたままじっとしている光景をよく見かける。
足は体のかなり後方に生えているため、地上や樹上などでは必然的にペンギンのように突っ立った体勢をとる。
12月 (↑ クリックで拡大)
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成鳥は繁殖期に入るころに足の付け根あたりや頭部に白い羽毛が生え、クチバシは黒っぽくなる。
若鳥は全体的に黒褐色で、喉から腹にかけて白っぽいがその度合いにはかなり個体差が見られる。
営巣は樹上にコロニー(集団営巣地)を形成し、サギ類とコロニーを共にすることもある。
全国的に個体数が増加傾向にあるらしく、漁業関係に被害が出て問題になったりしている。
県内では今現在、大規模な営巣地は確認されていないようだが、以前よりたくさん見かけるようになった気がする。(2004.)
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