雄 夏羽 喉も黒くなる
若鳥9月 まだ顔に黄色味がある。
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新潟でみられる野鳥
ハクセキレイ
Motacilla alba
白鶺鴒
(セキレイ科)
海岸や湖沼周辺、水田地帯、河川敷などで年中見ることができる。
セキレイ3種のうち平野部で最もよく見られるのがこのハクセキレイで、水辺からなかり離れた場所で生活するものいる。駐車場や芝生の上を歩き回ってエサを摂っていたり、街路樹を集団ねぐらにしたり、コンビニエンスストアで暮らしていたりと最も都会派のセキレイである。
尾羽が長いため全長は大きいが体格はスズメとそれほど違わない。
雌雄とも全体的に白黒灰色の鳥で、雄は夏になると背面が黒くなり白黒の鳥になる。セグロセキレイと似るが顔の白黒パターンで見分けられる。雌も夏は黒っぽくなるが雄ほどではなく、灰色味が残る。
雌雄ともに夏は胸の黒帯が太くなり、喉元が黒くなる傾向がある。
幼鳥 8月
幼鳥は全体的に灰色味が強く、セグロセキレイの幼鳥と似るが、顔にはハクセキレイ特有の模様が淡く見られる。
1年目の冬には成鳥に近い羽色になるが、クチバシはまだ完全に黒くはなく、顔に黄色みを帯びるものもいる。
ハクセキレイは現在では年中見かける鳥だが、昔は東北地方以北で繁殖し県内では冬にしか見られない鳥だったという。繁殖地が徐々に南へ広がりつつあるらしい。地球温暖化もなんのその。
ハクセキレイには、顔が真っ白い亜種ホオジロハクセキレイなど亜種が何種かいるらしいが、まだ見たことはない。
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