オナガ
 長い尾羽が自慢そう
新潟でみられる野鳥

オナガ
Cyanopica cyana

尾 長

(カラス科)



 オナガ(尾長)という名前そのまんまの鳥で、黒い覆面がなんともユニーク。
 鳴声は「キユイ、キユイ、キユイ」「ギューイ、ギューイ」「ギー、ギー」とけっこう騒々しい。特に集団のときは。

 県内では佐渡、粟島を除く平野部に年中生息していて、市街地の公園や住宅街などでもよく見かける。数羽から20羽くらいの群れで行動していることが多い。
 春から夏にかけては山間地や低山帯に進出していることもある。

 尾羽が長いので飛び方は優雅に見え、一見すると南方系の鳥を連想させるが、分布は中国から日本にかけての東アジアみので、ヨーロッパの一部に別亜種が分布しているという。
 現在日本国内では福井、岐阜、静岡以西の本州一帯で見らるようだが、昔は関東地方が主な生息地だったという(西日本の各地にも局所的に棲息していたらしい)。新潟県内で普通に見られるようになったのはそれほど昔のことではないようだ。
 現在ではまた分布が狭まりつつあるとも言われているので、県内から姿を消す日がまた来るかもしれない。
 (2002)

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