ケアシノスリ
 1月 佐潟
新潟で見られる野鳥

ケアシノスリ
Buteo lagopus

ケアシノスリ

(タカ科)



 冬になると大陸から渡って来るタカで、おもに北日本や日本海側の地域で見られるという。ただ渡来数は少なくて県内でも見る機会はあまりない。

 トビよりやや小さめで、後述のノスリと外見や習性がよく似ているが、褐色味が少なくて全体的に白黒ハッキリしている。また飛翔時に見られる翼下面のシマ模様はノスリより本数が少ない。
 目は黄色。そのせいもあってノスリのような優しい表情ではない。
 ケアシの名のとおり足が細かい羽で覆われているが、近距離あるいは超望遠で観察しないかぎり確認は難しい。



ノスリ
新潟でみられる野鳥

ノスリ
Buteo buteo



(タカ科)



 秋から春先にかけて平野部の農耕地でよく見ることができる。県内ではいちおう留鳥のようだが、夏はほとんどが山地や北へ移動するらしく平野部では見かけなくなる。

 トビよりやや小さい褐色まだらのタカで、個体によって羽色の濃淡の度合いに差が見られる。
 尾羽はやや短めで、体つきはふっくらした感じ。目が黒いせいもあって猛禽類なのにとても優しそうな表情をしている。間近に遭遇したときなど思わずあいさつしそうになる。
 ただ幼鳥や若鳥は虹彩が黄色く、羽色も成長より白っぽい傾向があるようだ。ケアシノスリと紛らわしい。

 天気の良い日には、短い尾羽をめいっぱい広げ上空でトビのように輪を描いていることがよくある。羽ばたきはパタパタした感じで、トビのようなしなやかさがない。時々ホバリングして地上の獲物を探す。飛翔時には胸の横帯と翼下面の黒斑が目立つ。
ノスリ幼鳥?
 幼鳥 ?
 だけどノスリは飛んでいる姿よりも電柱や道路標識などに止まって瞑想にふけっている姿を見かけることの方が多い。

 ノスリ2

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