幼鳥 6月
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年中見かける鳥だが、夏になると平野部では少なくなる。低山や山地へ移動するものがいるらしい。
夏の終わり頃になると、木やアンテナなどのてっぺんで「
チュン、チュン、チュン、キィー、キィー、キィキィキィ、キ、キ、キ、キ・・
」と、けたたましい声でなわばり宣言の「高鳴き」を始める。繁殖期以外は単独で行動しているようだ。
スズメを捕えたモズ♀
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猛禽類のようなクチバシをしていることからも想像できるように戦闘能力はかなり高い。昆虫やカエル、ミミズなどの小動物をおもに食べているが、ときに小鳥や野ネズミなどを襲うこともある。
気性も荒く、以前庭のカラタチの木に巣を掛けたことがあったが、人が近付くたびに大声で威嚇してきてきた。
モズの特徴的な行動の一つに「はやにえ」がある。カエルや昆虫などの小動物を、木の枝などに刺したり挟んだりして干物を作る。この謎の行動については諸説あるが、後日見ると無くなっていることがよくあるので、お腹が空いたときに食べているのかもしれない。ただ、カラスがはやにえのカエルをちゃっかり頂いているのを見たことがある。
春先や秋の穏やか日には他のいろいろな小鳥(ヒバリとかオオヨシキリとかウグイスなど)のさえずりを真似たような鳴き方をしていることがある。変わった鳴声に珍鳥かとキョロキョロ探すとモズなのでガッカリする。
また電線やアンテナなどに止まって尾羽をグルングルンと回すような動作をよく目にするが、これはただのクセらしい。