新潟でみられる野鳥 クロジ Emberiza variabilis 黒 鵐 (ホオジロ科)
スズメよりやや大きめの鳥で、見た目は黒くて地味だが、名前がありがたい。
中部地方以北の山地の林(おおよそ標高1000m以上)で繁殖する鳥で、繁殖地は日本海側に多いという。 冬はほとんどが西日本や太平洋側の地域へ移動するようだ。渡りの頃には低山や平野部でも見ることができる。 さえずりは「ホーィチィチィチィ」というパターンが一般的。比較的単純なさえずりだが個体により微妙に変化があり、なかには姿を見てからようやくクロジだとわかったこともあった。葉の茂った枝でさえずっていることが多く、近くで鳴いていても意外にその姿を見つけにくい。また繁殖地が繁った林や薮であるため雌の姿はなかなか見られない。 渡りの時期、アオジの群れの中に雌を見つけたことがある。アオジの雌と似ているが、頭央線があることや全体的な雰囲気がアオジとは違うので、単独で見かけた場合より識別がしやすい。 |