新潟でみられる野鳥 カワラヒワ Carduelis sinica 河原鶸 (アトリ科)
スズメくらいの大きさの鳥で、太くて短い肉色のクチバシと、翼を広げたときの鮮かな黄色が目立つ。
尾羽は魚の尾のように浅く二股に分かれているが、同じアトリ科にはこういう尾羽の鳥が多い。 雌は全体的に色彩が雄よりやや地味。幼鳥はさらに全体的に色が淡く、胸から腹にかけてマヒワのような淡い縦斑がある。
冬は雪の少ない海岸近くでしか見かけなくなるが、いちおう県内では年中見ることができる。最も多く見られるのは春と秋の移動期で、特に春先には数百から千羽ほどの群れを見ることもある。 「キリリ・・」「コロロ・・」と心地よい声で鳴くが、これはさえずりではなく地鳴きらしい。繁殖期には「ビィー」や「ジュイー」などいろいろな声で鳴く。 県内では亜種カワラヒワと、冬に北方より渡来する亜種オオカワラヒワ(C.s.kawarahiba)の2種が見られるらしい。亜種オオカワラヒワは亜種カワラヒワより平均的に大きめで三列風切の外縁の白線が太いという。 県内で秋から春に見られるカワラヒワはすべて亜種オオカワラヒワのように思える。 |