新潟でみられる野鳥 カシラダカ Emberiza rustica 頭 高 (ホオジロ科)
スズメくらいの大きさの茶色系の鳥。短い冠羽があり、頭が高く見えるので頭高(カシラダカ)の名がついたという。 雰囲気はホオジロと似ているが、ホオジロと違って腹部は白い。脇腹と胸元には不規則な縦縞、腰には見事なウロコ模様がある。 雄は4月頃になると頭部が黒くなる。 越冬のため渡って来る鳥で、県内では10月中旬頃になると「チッ 、チッ 」という地鳴きがどこからともなく聞こえてくる。アオジのような擦れた声ではなく比較的澄んだ声なので「チュッ」とも聞こえる。 山ぎわや平野部の林縁部に数羽から数十羽の群れで見られることが多い。地上で植物の種子や小さな虫やら食べているらしい。危険を感じると近くの樹木や林に逃げ込む行動をとる。枝などに止まったあとしばらくはソワソワして落ち着きがない。
積雪期にはほとんど見かけなくなるが雪が消えると再び集団で姿を見せ始める。3月も末になると鳴き始めるが、さえずりなのかぐぜり※なのかは不明。単独ではホオジロのさえずりをやわらかくした感じだが、集団で鳴いているときはスズメの集団おしゃべり並みに騒々しい。
県内では4月末か5月の始め頃まで見ることができる。 ※ ぐぜり - さえずりとは違う鳴きかた。雰囲気的には鼻歌。
大量に渡って来るので、ツグミやアトリとともに焼鳥として食されていた時代もあるらしい。
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