新潟でみられる野鳥
カルガモ 軽 鴨 (カモ科) Anas poecilorhyncha
マガモとならぶ大型のカモで、遠目には黒っぽく見えるため黒鴨とも呼ばれている。三列風切の白い部分がよく目立つ。(上の写真) 日本で見られるカモ類の中では珍しく雌雄ほぼ同色だが、雄のほうが尾筒(尾羽の付根周辺)が黒い傾向にあり、体格もやや大きい。つがいを見比べるとおおよそ見分けがつく。 全体的に地味な色彩だが、顔つきには優しさや気品が感じられる。カモ類にはおかしな目つき顔つきのが多いせいだろうか? クチバシ先端の黄色がさりげなくお洒落。
カモ類のほとんどは夏に北へ渡るが、カルガモは夏でも多数が居残る。水田地帯や湖沼、公園の池などで繁殖するため、初夏の頃には恒例のカルガモ親子を見ることができる。
雛(ひな)は10羽くらい孵化するらしいが、外敵に襲われたりはぐれたりするため、成長するにつれて少なくなってゆく。 年中みられるカモではあるが越冬のため北方より多数渡って来ていると思われる。当然、夏に県内で繁殖しているものは冬には南方へ移動することも考えられる。 カルガモというと田んぼや池のカモというイメージがあるが、冬期に海上の波間にマガモなどと共にたくさん浮いているのを見ることがある。エサが採れるわけでもないし、湖沼で休むより安全なのだろうか。 |