一般に「ハト」と言うとこのドバトを思い浮かべる人が多いのではないかと思う。キジバトよりやや大きめ。
もとは大陸に棲むカワラバト
(Columba livia)を家禽化したもので、放し飼いや、飼い主に見捨てられたものが野生化してしまったらしい。家禽化にともない様々な羽色の変種が作り出された。
原種に近い色彩
先祖のカワラバトは乾燥地帯に棲む鳥だったらしく、このドバトもビル街や大きな神社仏閣工場敷地港駅構内都市公園などコンクリートで固められたような比較的乾いた環境を好む。緑に覆われた自然豊かな環境はあまり好きではないようだ。
巣は建築物の比較的高い所の隙間などに作られることが多いが、これも岩場の崖などで営巣していたカワラバトの習性そのまんま。
ドバトは一般に野鳥とは認めてもらえず、バードウォッチャーに注目されることはほとんどないが、天敵の存在する自然界で懸命に生きて
(人間の与えるエサを食べているものもいるが)自然繁殖もしているので実質的には立派な野鳥といえる。そんなことドバトは気にしてないと思うけど。