新潟でみられる野鳥
ハギマシコ 萩猿子 (アトリ科)
Leucosticte arctoa
スズメよりやや大きめの鳥で、尾羽は典型的な凹尾。
雄は顔から腹部にかけて黒く、胸には白い斑点、腹部には薄赤紫の斑点が密にある。一見派手な感じもするが、色彩が地味なので枯草によく同化する。
雌は雄に比べて模様がハッキリせず色も淡い。
クチバシは雌雄ともに冬は黄色、夏は黒くなる。
県内へは越冬のため渡って来る鳥で、十数羽〜数十羽の群れで行動し、地上で草の種子などを摂取している。人が近付いたりすると、飛びたって木の枝に止まる。
渡来数は年によってかなり差があるという。遭遇する機会は少ない。
頭部の白っぽい個体を見ることがあるが、これは亜種ハギマシコとは別亜種らしい。枯草の薮の中でエサを摂っているときなど、白い頭部がチラチラと目立つ。せっかくの迷彩デザインが台無しだけどいいのか。
この亜種は図鑑を見てもハギマシコの別亜種としか書いてない。似た亜種が他にいるため識別が困難なようだ。
別亜種 3月 弥彦山 頭が白っぽくないのは雌か?
ハギマシコという名は、萩(ハギ)の花を連想されるところからつけられたという。確かに胸や腹部の斑点は白萩や赤萩のイメージがある。粋な名前をつけたものだと思う。
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