新潟で見られる野鳥 ハイイロチュウヒ Circus cyaneus (タカ科)
雄はその名のとおり全体的に灰色(翼の先端は黒いけど)で、カラスよりやや小さめ。
雌は雄よりやや大きく、羽色はワシタカによくありがちな褐色系だが上尾筒が白く目立つ。雄も上尾筒が白いが上面が灰色なので目立たない。
チュウヒにも上尾筒がやや白っぽいものがいるようだが、ハイイロチュウヒは明らかに白くて飛翔時によく目立つ。識別しやすくてありがたい。
ただ顔はフクロウに似ているのでなんだか変。 ワシタカ類の多くは雌雄同色か、違いがあっても微妙なのだが、この鳥は成鳥であれば一目瞭然だ。 ほぼ全国的に冬鳥で、平野部の湖沼周辺や田園、農耕地帯を棲息域にしている。行動パターンはチュウヒと似るがチュウヒより見かける機会は少なく、特に灰色の雄を見れた時は嬉しい。 | |||
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新潟でみられる野鳥 チュウヒ Circus cyaneus (タカ科)
国内では東北や北海道などで繁殖しているタカで、冬はほぼ全国の平野部の湖沼およびその周辺の湿地や田園地帯等に姿を現す。
県内で繁殖例があるらしいがほとんど冬鳥。 トビよりやや小さくて、体形もややほっそりした印象を受ける。ハイイロチュウヒよりはやや大きめ。 羽色には色々なタイプがあるようだ。雄雌若鳥なんだかよくわからないが、多く見るのは褐色系。 獲物を探しながら比較的低空を巡航する。上昇下降を繰り返してカモ類をわざと追い立てているような飛翔をよく見る。滑空時は翼を水平より上げて浅いV字形に保つのが特徴。尾羽はトビより長い印象を受ける。 猛禽類というと高い木などにとまって辺りを監視しているイメージがあるが、チュウヒの仲間はなぜか地上に降りて休んでいることが多い。そのため飛び立つ姿を見てようやく近くにいたことに気付くことがる。あまり木の枝などにとまらないのはバランス感覚が悪いからだろうか。他のタカに比べると足が長いようだし・・ |