大きさはアビと同じか、やや大きい程度。アビ科の鳥に共通して嘴(クチバシ)が尖り、体の線には無駄な凹凸がないため、いかにも潜水が得意そうに見える。遠目には小太りなウミウといった感じ。目は赤っぽい。
夏は洒落た色羽になるが、県内で見られるのは黒褐色の地味な冬羽かせいぜい夏羽になりかけの中途半端な姿のみ。綺麗な夏羽をみることはまずない。
冬羽の状態ではオオハムとよく似ている。オオハムより少し小さめの鳥だが、その差は微妙。
識別の決め手は、オオハムの脇腹の後方にある白い部分で、シロエリオオハムの上面のほとんどは黒褐色なのに対し、オオハムは水上に浮いている時にその白色部が見えていることが多い。(シロエリオオハムでも脇腹の白い羽が見えている場合があるので注意)
顎と喉の境目に細い線がある
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それとシロエリオオハムの冬羽には褐色の顎紐のような細い線がある(近距離でないと確認が難しいけど)。
普段は陸から少し離れた海上で単独か数羽で過ごし、ときにそれらが距離をおいて極低密度の集団を形成していることもある。群れるのは好きではないようだ。
日本近海へはオオハムよりもたくさん渡来しているらしい。運がよければ港内でのんびり羽繕いなどしている姿を見ることもある。
まれに河川や湖沼など淡水域に入り込んでいることもあるという。