アビ科の鳥 は県内ではいずれも冬鳥で、ほとんど海上で過ごしている。
 主食は魚で、潜水して獲物を捕らえる。海上にいても体の半分以上が沈んで見えるところはウミウと似ている。
 おもに見られるのはアビオオハムシロエリオオハムの3種類。冬の後半から春先にかけ見られることが多いような気がする。



アビ
 冬羽 2月 長岡市寺泊

新潟でみられる野鳥

アビ
Gavia stellata

阿 比

(アビ科)


 アビはアビ科の中では最も小さく、大きさはカルガモ程度。
 夏羽では頭部が灰色で喉元が赤茶色に変わるようだが、県内に滞在する冬期間は灰褐色と白の地味な姿で過ごしている。アビに限らず、アビ科の鳥の冬羽はどれも地味である。
 他のアビ科の鳥との識別点はクチバシがやや上に反っていること。それと本種の上面には白くて細かい斑点があったりするのでシロエリオオハムなどにくらべると全体的に淡く見える。首のあたりの白色部も広い。

 アビは冬期の海上に単独または数羽の群れを見ることができる。
 まれに内陸部の湖沼や河川で見られることもあるようだが、普段は岸から少し離れた海上で過ごしているため、波やうねりのある時は見つけにくい。


 
新潟でみられる野鳥 

シロエリオオハム 白襟大波武  (アビ科)
Gavia pacifica 
シロエリオオハム
胸のあたりが夏羽に変わり始めている 4月 寺泊港 

 大きさはアビと同じか、やや大きい程度。アビ科の鳥に共通して嘴(クチバシ)が尖り、体の線には無駄な凹凸がないため、いかにも潜水が得意そうに見える。遠目には小太りなウミウといった感じ。目は赤っぽい。
 夏は洒落た色羽になるが、県内で見られるのは黒褐色の地味な冬羽かせいぜい夏羽になりかけの中途半端な姿のみ。綺麗な夏羽をみることはまずない。
 冬羽の状態ではオオハムとよく似ている。オオハムより少し小さめの鳥だが、その差は微妙。
 識別の決め手は、オオハムの脇腹後方にある白い部分で、シロエリオオハムの上面のほとんどは黒褐色だが、オオハムは腰の脇あたりが白く、水上に浮いている時にそれが見えていることが多い。(シロエリオオハムでも脇腹の白い羽が見えている場合があるので注意)
シロエリオオハムの顎紐
 顎と喉の境目に細い線がある
 それとシロエリオオハムの冬羽には褐色の顎紐のような細い線がある(近距離でないと確認が難しいけど)。

 普段は陸から少し離れた海上で単独か数羽で過ごし、ときにそれらが距離をおいて極低密度の集団を形成していることもある。群れるのは好きではないようだ。
 日本近海へはオオハムよりもたくさん渡来しているらしい。運がよければ港内でのんびり羽繕いなどしている姿を見ることもある。
 まれに河川や湖沼など淡水域に入り込んでいることもあるという。


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